高血圧を放置するとどうなる? 原因と今日から始められる対策を分かりやすく解説

執筆の足跡

健康診断で「血圧が高めですね」と言われても、特に痛みやだるさを感じなければ、そのままにしてしまう方もいるでしょう。

しかし、高血圧は自覚症状がほとんどないまま、血管に負担をかけ続けることがあります。

症状がないからといって、体に影響がないとは限りません。

この記事では、高血圧の原因や放置した場合のリスク、今日から無理なく始められる対策について、医療の知識がない方にも分かりやすく解説します。

高血圧とはどのような状態? 

血圧とは、心臓から送り出された血液が血管の壁を押す力のことです。
健康診断などで見る血圧には、「上」と「下」の2つの数字があります。

上の血圧は、心臓が縮んで血液を全身へ送り出したときの圧力です。
一方、下の血圧は、心臓が次の血液を取り込むために広がっているときの圧力を表しています。

医療機関で繰り返し測った血圧が、上140mmHg以上または下90mmHg以上の場合、高血圧と診断されます。ただし、血圧は測る時間や場所、その日の体調や緊張などによって変動します。

一度高い数値が出ただけで判断せず、継続して測ることが大切です。

血管をゴムホースに例えて考えると、分かりやすいかもしれません。
強い水圧が長くかかり続けると、ホースには少しずつ負担が加わります。
それと同じように、血管も高い圧力を受け続けることで傷みやすくなります。
すぐに変化が見えなくても、早めに血圧を確認し、対策を始めることが大切です。

高血圧になる主な原因 

高血圧の原因として、まず挙げられるのが塩分のとりすぎです。
塩分を多くとると、体内に水分がたまりやすくなり、血液の量が増えて血圧が上がる原因になります。

また、肥満や運動不足、飲酒、喫煙、ストレスなど、複数の要因が重なって血圧が高くなることもあります。年齢を重ねるにつれて血管が硬くなり、血圧が上がりやすくなる場合もあります。

ただし、高血圧は生活習慣だけで起こるものではありません。遺伝的な体質のほか、腎臓やホルモンに関係する病気、睡眠時無呼吸症候群などが原因となることもあります。

「自分の生活が悪かったから」と必要以上に責めるのではなく、まずは血圧の状態を知り、原因に応じた対策を考えることが大切です。

高血圧を放置すると起こりうるリスク 

高血圧が怖いのは、痛みやつらさをほとんど感じないまま、血管への負担が積み重なっていく点です。
高い圧力がかかり続けると、血管が硬くなる動脈硬化が進みやすくなります。

その結果、脳卒中や心筋梗塞、心不全、腎機能の低下などにつながるリスクが高まります。
高血圧は、症状だけを頼りに体の変化を判断することが難しい病気です。

「何も感じないから大丈夫」と考えるのではなく、数値を確認しながら早めに対応することが、将来の大きな病気のリスクを減らすことにつながります。

今日からできる高血圧対策 

対策と聞くと、食事や生活を大きく変えなければならないように感じるかもしれません。

しかし、すべてを一度に始める必要はありません。
まずは、自分が続けられそうなことを一つ選んでみましょう。

取り組みやすいのが、食事の塩分を少し減らすことです。

麺類の汁を残す、しょうゆやソースは料理に直接かけず小皿に出してつける、加工食品を選ぶときは栄養成分表示の「食塩相当量」を確認するなど、身近なところから始められます。

ただ、急にすべてを薄味にすると、食事が楽しめなくなり、長続きしないかもしれません。
だしや香辛料、酢、レモンなどを利用すれば、塩分を控えながら味に変化をつけられます。

また、体を動かすことも大切です。最初から長時間歩く必要はありません。
短時間の散歩をする、買い物をするときは少し多く歩く、座っている時間を減らすなど、生活の中で無理なく動く機会を増やしてみましょう。
血圧が非常に高い方や持病のある方は、強い運動を始める前に医師へ相談してください。

さらに、家庭で血圧を測る習慣をつけると、自分の状態や変化に気づきやすくなります。
できるだけ同じ時間帯に測り、数値を記録しておくと、医療機関へ相談するときにも役立ちます。
すでに血圧の薬を服用している方は、数値が下がっても自己判断で薬を中止せず、必ず医師に相談しましょう。

できることから始めて、高血圧を放置しない 

高血圧対策で大切なのは、完璧な生活を目指すことではなく、無理のない習慣を続けることです。
まずは麺類の汁を残す、少し歩く、家庭で血圧を測るなど、今日できることを一つ選んでみてください。

血圧が高い状態が続く場合は、症状がなくても放置せず、医療機関へ相談しましょう。

早めに自分の状態を知ることが、これからの健康を守る第一歩になります。

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